最近、手持ちの書籍を簡単に電子書籍化する方法はないかといくつか調べてみましたので、まとめてみたいと思います。
やりたかったこと、要件
- 紙媒体で所有している本を、電子書籍化したい
- 複数の端末から、いつでも、どこからでも参照できるようにしたい
- 本は裁断したくない
- できれば無料がいいが、見合うならいくらかの出費は厭わない
- 専用のハードは買いたくない
- Androidスマホアプリで使えるのあればいいな
本を裁断せずに電子書籍化する方法を、非破壊自炊と言うようですね。
調べてみると、こんな記事を見つけました。
ふむふむ、スマホアプリをインストールして、画像を圧縮して、PDF化するのね。
PDF化してしまえば、あとは適当にOneDriveでもGoogleDriveでも好きなクラウドストレージに突っ込んでおけばどこからでも見れるかな。
早速やってみようとしたのですが、すでにGoogleストアからおすすめアプリが無くなっていました…(泣)
以下試行錯誤の記録です。
色々試してみました
最初に試したアプリは、CamScanner
Googleで「非破壊自炊 アプリ」と検索して一番最初にでてきたアプリです。
おそらくこれで撮影して、上記の記事と同様の手順をとればいけるはず。
無料アプリですがかなり高評価だったので、期待してインストールしてみました。
Good Points
- シンプルで使いやすい感じ
- 自動でシャッターを切ってくれるので便利
Bad Points
- ピントがずれてしまい、電子書籍として読めない
おそらくスマホとの相性の問題だと思いますが、画質がひどく使えなかったので、今回は採用を見送りました。
次に試してみたのは、Evernote
こちらの記事を参考にさせていただきました。

Evernoteのアプリで撮影したデータをノートとして保存しておけば、複数の端末にインストールしたアプリを使って同期的にノートを参照できるとのこと。
早速Evernoteをインストールしてみました。

Good Points
- 自動でシャッターを切ってくれるので便利
- ピントが合うまでの時間が短い、サクサク撮っていける
- 今回試した中では一番画質が良かった
Bad Points
- 無料プランだと、アプリをインストールできるのは2台の端末まで
- 無料プランだと、アップロードできるのは月間60MBまで
- ブラウザからダウンロードする場合、画像形式で1枚1枚ダウンロード処理が必要
今回は、複数の端末から見えるようにしたいという思いがあったので、2台しか同期できないのはちょっと残念。
でも画質がとてもよかったので、Evernoteアプリは単純にカメラとして使用して、ブラウザから取得したデータをPDF化して同じくクラウドに上げるのもありか。
と思い撮影したデータをダウンロードしてみようとしたけど、1枚1枚ダウンロードボタンを押す必要がある模様。(もしかしたら一括処理できる方法があるのかも。見つけられなかった。)
電子書籍ともなると何百枚になるので、やりたくない。
また、電子書籍は1冊あたり50~100M程度になるとのことで、月1冊程度しかアップロードできない計算になります。
画質がいいので、他に無料でいいアプリが無ければ、有料プランもありかなぁ。
最後に辿り着いたのは、Adobe Scan
こちらも無料の、信頼のAdobe製品。こんなアプリもあるんだーという驚きがありました。
Good Points
- カメラを起動して撮影するだけで、専用のクラウドストレージにPDFが保存される(イメージからPDFへの変換が不要)
- ストレージ容量は無料で2GB使用可能
- 撮影時に指が入ってしまっても、簡単に消せるなど編集が簡単
- PDFをサイズ圧縮可能
- OCR処理も行ってくれる
Bad Points
- 強いて言えば、Evernoteに比べて低画質かな?でも個人で読む分には全く支障ありません。
- OCR処理は、、1ファイル中に25ページ超えると行えない
- 自動でシャッターがきれない(ことが多い。たまに自動で撮れる)
最初、保存先が分からず若干戸惑ってしまいました。
Adobe Creative Cloudに保存されると思っていたのですが、実際には、Adobe Document Cloudへ保存されていました。
【結論】非破壊自炊するならAdobe Scanがおすすめ
色々試してみましたが、Adobe Scanに落ち着きそうです。
PDF化する作業が不要というのはとてもいいですね。
Kindleで読みたい場合、アカウント専用のメールアドレスに画像を送信すれば専用形式に変換できるようです。
私はKindleは使っていないので、今回はそのままPDF形式で、複数の端末から参照することにしました。
通勤時間や空き時間などに、さっと本を読み進められるので、時間の有効活用が期待できます。
これからの電子書籍ライフが楽しみです。
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